楽器

17、18世紀に使用されていた楽器を紹介します。


アルトリコーダー

リコーダーは、木材や象牙を削って作った筒に音程を変えるための穴を開けた縦笛で、大きさにより奏でられる音域が異なります。
一般的な音域は次のとおり。

ルネサンス時代、リコーダーは継ぎ目のない筒でしたが、バロック時代の17世紀後半に改良され、筒が3部に分けられました。

ホーファールト・フリンク(Govert Flinck, 1615-1660)《杖と笛を持つ羊飼いのレンブラント》 1636年頃 アムステルダム国立美術館

バロック時代のソナタには、アルトリコーダーが使用されていました。当時、笛(イタリア語:flauto、フランス語:flute)はアルトリコーダーを指しました。他の音域のリコーダーやフラウト・トラヴェルソ(イタリア語:flauto traverso、横笛)と区別するときは、フラウト・ドルチェ(イタリア語:flauto dolce)、フリュート・ドゥス(フランス語:flute douce)とも呼ばれました。

1700年頃のアルトリコーダー

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象牙製 メトロポリタン美術館
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黒檀と象牙製 アムステルダム国立美術館
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柘植製 アムステルダム国立美術館
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楓製 アムステルダム国立美術館


通奏低音を担う楽器